今月の主題 内科医のための他科疾患プライマリ・ケア
その他
鼠径ヘルニア
藤田 哲二
1
,
桜井 健司
1
1東京慈恵会医科大学・第1外科
pp.878-879
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222481
- 有料閲覧
- 文献概要
鼠径部のヘルニア(groin hernia)には鼠径ヘルニア(inguinal hernia)と大腿ヘルニア(femoral hernia)がある.
鼠径ヘルニアは外鼠径ヘルニア(indirect hernia)と内鼠径ヘルニア(direc hernia)に分類される.外鼠径ヘルニアの原因は腹膜鞘状突起の開存と内鼠径輪の開大であり,内鼠径ヘルニアの原因は鼠径管後壁の脆弱化である.外鼠径ヘルニアは男児に多く見られ,右側で精巣下降が遅れることから右側に多い.内鼠径ヘルニアは高齢者に頻度が高い.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.