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特集 必携 腹腔鏡下胃癌手術の完全マスター—ビギナーからエキスパートまで
PartⅠ:導入〜技術認定に向けて
腹腔鏡下幽門側胃切除術に必要な画像診断
Image diagnosis required for the laparoscopic gastrectomy
藤原 道隆
1,2
,
田中 千恵
2
,
神田 光郎
2
,
小林 大介
2
,
服部 正嗣
2
,
藤井 努
2
,
小寺 泰弘
2
Michitaka FUJIWARA
1,2
1名古屋大学大学院医学系研究科クリニカルシミュレーションセンター
2名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科学
pp.681-690
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211195
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【ポイント】
◆技術認定に向けた腹腔鏡下幽門側胃切除術に必要な画像診断は,ほぼ,リンパ節郭清に関わる血管走行の情報を得ることと言ってよいだろう.フルハイビジョン・スコープから得られる術中画像情報は極めて詳細なので,本稿では,術前画像データから読み取っておくべきことと,術中,画像診断したほうがよいことを整理してみたい.
◆手術全体の設計にかかわる主幹動脈系の情報(主として膵より頭側)は,術前に把握しておくべきである.
◆膵より足側の,幽門下部などの静脈系の情報は,術中に得られる情報が有用で,術者は血管解剖のバリエーションの知識をもっておくことが重要である.
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