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特集 十二指腸乳頭部病変に対する新たな治療戦略—新規約・新ガイドラインに基づいて
外科的治療アプローチ
リンパ節転移率からみた十二指腸乳頭部癌に対する至適術式
Optimal surgical treatment for carcinoma of the papilla of Vater
田島 秀浩
1
,
萱原 正都
2
,
北川 裕久
3
,
牧野 勇
1
,
中川原 寿俊
1
,
宮下 知治
1
,
太田 哲生
1
Hedehiro TAJIMA
1
1金沢大学消化器・腫瘍・再生外科
2金沢医療センター外科
3富山市民病院外科
pp.49-53
発行日 2016年1月20日
Published Date 2016/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211049
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【ポイント】
◆十二指腸乳頭部癌は膵癌や胆管癌に比して予後良好であるが,リンパ節郭清範囲は治療のポイントとなる.
◆局所的乳頭部切除術は癌の浸潤がOddi筋を超えない局所進展度Tis-T1a(M)症例に適応となる.
◆T1b以深の十二指腸乳頭部癌はリンパ節転移の可能性があり,リンパ節郭清を伴う膵頭十二指腸切除(PD)が適応となる.
◆乳頭部癌に対する至適術式はNo. 14,15および17リンパ節郭清を伴う上腸間膜動脈(SMA)神経叢温存幽門輪温存膵頭十二指腸切除(PPPD)である.
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