Japanese
English
臨床報告
乳腺腫瘍との鑑別を要した神経鞘腫の1例
Schwannoma of the breast:a case report
平良 彰浩
1
,
永田 好香
1
,
山田 壮亮
2
,
宗 知子
1
,
浦本 秀隆
1
,
田中 文啓
1
Yoshika NAGATA
1
1産業医科大学医学部第2外科学講座
2産業医科大学医学部第2病理学講座
キーワード:
神経鞘腫
,
乳腺
,
外科切除
Keyword:
神経鞘腫
,
乳腺
,
外科切除
pp.1274-1278
発行日 2015年10月20日
Published Date 2015/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210911
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要旨
症例は65歳,女性.右乳房外側のしこりを自覚し来院した.乳房後脂肪組織に境界明瞭で平滑な低エコー腫瘤を認め,術前針生検で神経鞘腫と診断した.鈍痛を伴うようになり外科的加療の方針とした.術中に腫瘍へ連続する神経を確認し,腫瘍摘出術を施行した.病理組織では紡錘形細胞の柵状配列と部分的に粗な部分(Antoni type B)を認め,異型上皮細胞を認めなかった. 腫瘍細胞はS100陽性を示した.本疾患は神経鞘腫の2.6%,乳腺良性腫瘍の0.2%と稀であり,文献的考察を加えて報告した.
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