Japanese
English
臨床経験
第5腰椎に広範な骨破壊を生じ脊柱再建術を要した砂時計型神経鞘腫の1例
A Case Report of the Dumb-bell Tumor Eroding the 5th Lumbar Vertebra
光山 孝慶
1
,
神原 幹司
1
,
黄 文欽
1
,
定 直行
1
,
根元 成佳
1
,
宮田 重樹
1
Takayoshi Mitsuyama
1
1富田林病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tondabayashi Hospital
キーワード:
神経鞘腫
,
neurinoma
,
砂時計腫
,
dumb-bell tumor
,
腰椎
,
lumbar vertebra
,
骨破壊
,
bone erosion
Keyword:
神経鞘腫
,
neurinoma
,
砂時計腫
,
dumb-bell tumor
,
腰椎
,
lumbar vertebra
,
骨破壊
,
bone erosion
pp.97-101
発行日 1992年1月25日
Published Date 1992/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900773
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:馬尾神経原発の神経鞘腫は脊椎の骨破壊を起こし得るが,脊柱の再建術を要するほど広範な例は少ない.最近我々は,第5腰椎に広範な骨破壊を生じた神経鞘腫の1例に対して腫瘍摘出後,instrumentationと後側方固定による脊柱再建術を施行し,良好な成績を得たので報告する.症例は78歳,女性.主訴は腰痛,右殿部・大腿部痛.神経学的検査にて異常所見は認められず,血液・生化学的検査も異常はなかった.各種画像診断により左L5/S1椎間孔を中心として,いわゆる砂時計腫がL5椎体を広範に破壊していることが描出された.手術は後方経路により侵入し,腫瘍摘出後,Harrington instrumentationと後側方固定法により脊柱を再建した.病理診断は神経鞘腫であった.術後,神経脱落症状もなく良好に経過している.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.