Japanese
English
臨床報告
腹部鈍的外傷後遅発性大腸狭窄に対して腹腔鏡下大腸切除術を施行した1例
Laparoscopic colectomy for delayed large bowel stricture after blunt abdominal trauma
波多 豪
1
,
吉岡 慎一
1
Tsuyoshi HATA
1
1兵庫県立西宮病院外科
キーワード:
遅発性大腸狭窄
,
腹部鈍的外傷
,
腹腔鏡
Keyword:
遅発性大腸狭窄
,
腹部鈍的外傷
,
腹腔鏡
pp.113-116
発行日 2015年1月20日
Published Date 2015/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210624
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要旨
症例は70歳,男性.交通外傷による小腸穿孔に対して小腸修復術,腹腔ドレナージ術が施行され,約10か月後に腸閉塞症状を呈するようになった.内視鏡検査で下行結腸に内腔の狭窄を認めたが,肉眼的,顕微鏡的ともに悪性所見はなく,経過観察の方針としていたが,狭窄が悪化するため,腹腔鏡補助下結腸部分切除術を行った.病理組織検査で腸管壁の高度の線維化を認めたが悪性所見はなく,臨床経過と合わせて腹部鈍的外傷後遅発性大腸狭窄と診断した.腹部鈍的外傷後には遅発性に腸管狭窄が生じることがあるが,大腸狭窄の頻度は少ない.今回,腹部鈍的外傷後遅発性大腸狭窄に対して腹腔鏡下手術を施行した1例を経験したので報告する.
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