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特集 胆嚢癌の外科
胆嚢癌切除後の補助療法
Postoperative adjuvant therapy for gallbladder cancer
小倉 嘉文
1
,
楠田 司
1
,
松田 信介
1
,
水本 龍二
1
Yoshifumi OGURA
1
1三重大学医学部第1外科
pp.1759-1767
発行日 1989年11月20日
Published Date 1989/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210557
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教室で経験した胆嚢癌69例中切除例48例を対象として,術後の補助療法の効果を検討するとともに,1985〜1988年度における厚生省胆道癌研究班の研究成果から,胆嚢癌に対する集学的治療の成績を検討した.補助療法の効果をみると,非治癒切除例で放射線治療兼免疫・化学療法を併用することにより延命効果が認められた.胆嚢癌の治療成績を向上させるためには局所再発を防止することが必要であり,これには十分な切除と放射線治療の併用が重要である.また肝転移や腹膜播種に対しては化学療法の併用が必要となるが,使用薬剤の作用機序を十分に考慮して選択する必要がある.またさらに効果的な補助療法を開発するためには,多施設共同のprospective studyを行うことの必要性が指摘される.
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