Japanese
English
特集 肝門部胆管癌の治療
肝葉切除を伴わない肝門部胆管癌手術—特に尾状葉合併肝門部胆管切除術の手術手技について
Surgical treatment of hilar carcinoma of the bile duct without major hepatic resection
小倉 嘉文
1
,
今井 俊積
1
,
松田 信介
1
,
楠田 司
1
,
水本 龍二
1
Yoshifumi OGURA
1
1三重大学医学部第1外科
pp.331-340
発行日 1989年3月20日
Published Date 1989/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210305
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
肝門部胆管癌切除例41例を肝葉切除の有無に分けて,術後合併症や遠隔成績について比較検討するとともに,現時点における肝門部胆管癌に対する治療上の問題点について検討した.
肝葉切除を伴うものの方が根治切除率は高く,遠隔成績もやや良好であるが,術後合併症の発生率が高かった.なお肝葉切除の有無にかかわらず尾状葉合併切除は必要である.したがって,癌の進行度や残存肝機能を術前に十分検討して,適切な術式を選択することが必要である.
また肝門部胆管癌に対し肝葉切除を伴わない根治手術術式として,われわれの尾状葉切除を伴った肝門部胆管切除術の手術手技を紹介した.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.