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特集 胆嚢癌の外科
胆嚢癌の進展度診断—術前・術中診断の信頼度
The diagnosis of spread of the gallbladder cancer: The reliability of the pre- and intra-operative diagnosis
横溝 清司
1
,
中山 和道
1
,
城谷 徹郎
1
,
有田 恒彦
1
,
青柳 明彦
1
,
大山 和彦
1
Seiji YOKOMIZO
1
1久留米大学医学部第2外科
pp.1723-1729
発行日 1989年11月20日
Published Date 1989/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210552
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切除可能であった胆嚢癌の50例を対象に,その進展度診断について検討した.術前の各種画像診断の組み合わせにより,正しく胆嚢癌と診断しえたものは32例,64%である.進展度診断についてみると,リンパ節転移では転移陽性の21例中9例,42.9%,肝内直接浸潤は同様に15例中13例,86.7%,胆管側浸潤は8例中6例,75.0%に診断しえた.術中USによる胆嚢壁の層構造から胆嚢癌の壁深達度診断について検討したところ,m,pm癌とss癌の鑑別,ss癌とse,si癌との鑑別は可能と思われた.また肝内直接浸潤についても肝床部の境界エコーと肝床部の腫瘤像から検討し,組織学的に肝内直接浸潤を認めた全例に診断しえた.
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