特集 [施設別]悪性腫瘍治療方針のプロトコール
胆嚢癌治療のプロトコール—久留米大学医学部第2外科
中山 和道
1
,
横溝 清司
1
Toshimichi NAKAYAMA
1
,
Seiji YOKOMIZO
1
1久留米大学医学部第2外科
pp.903-907
発行日 1987年5月30日
Published Date 1987/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209727
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はじめに
胆嚢癌は,診断技術の著しい進歩による早期発見と,進行癌に対する拡大手術の導入により,切除率は向上したものの,未だ治療成績の悪い疾患の一つである.これは解剖学的特徴から胆嚢癌の進展が速やかでまた多様であることより1-3),十分な根治切除が困難なことが原因となつている.
そこで本稿では教室の胆嚢癌症例の治療経験に基づき,特に切除例の進展様式,手術術式ならびに治療成績について検討し,胆嚢癌根治術のあり方,今後の問題について述べる.
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