Japanese
English
特集 胆嚢癌の外科
早期胆嚢癌(m,pm)の治療方針
Surgical strategy for early cancer of the gallbladder
吉田 奎介
1
,
塚田 一博
1
,
白井 良夫
1
,
内田 克之
1
,
黒崎 功
1
,
武藤 輝一
1
,
渡辺 英伸
2
Keisuke YOSHIDA
1
1新潟大学医学部第1外科
2新潟大学医学部第1病理
pp.1731-1736
発行日 1989年11月20日
Published Date 1989/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210553
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
早期胆嚢癌88例の治療成績は単純胆摘例を含めて累積5年生存率は100%であり,リンパ節転移,脈管侵襲もみられなかった.しかし,文献的にはpm癌に脈管侵襲陽性例や単純胆摘後再発例があり,また術前・術中の癌深達度判定は必ずしも容易でないことから,早期胆嚢癌と思われても①肝床切除と2群リンパ節郭清を,またssまでの浸潤が疑わしい場合には②肝床・肝外胆管合併切除+2群リンパ節郭清を付加すべきである.術後組織学的に癌と診断された場合,m癌で切除断端に癌遺残がなければそのまま経過観察,pm癌では条件が許せば二期的に②の術式を追加するのが望ましい.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.