知っておくべき胆嚢癌の診療方針
診断 胆嚢癌の術前進展度診断法における最近の進歩
吉田 寛
1
,
片寄 友
,
力山 敏樹
,
朝倉 徹
,
菅野 敦
,
江川 新一
,
海野 倫明
1東北大学 肝胆膵外科
キーワード:
腫瘍進行度
,
術前診断
,
胆嚢腫瘍
,
超音波内視鏡検査
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
ハーモニックイメージング
,
マルチスライスCT
,
MPR (Multiplanar Reconstruction)
,
管腔内超音波診断
Keyword:
Gallbladder Neoplasms
,
Neoplasm Staging
,
Endosonography
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
,
Multidetector Computed Tomography
pp.1248-1254
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007348326
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胆嚢癌の外科治療成績は、おおむね壁深達度および胆嚢周囲進展度と相関する。したがって術前画像診断は適切な術式を決定するうえできわめて重要である。近年普及したmultidetector-row CT(MDCT)や高分解能MRIでは、任意の断面を詳細に検討することができ、肝内直接浸潤、肝十二指腸間膜浸潤、膵浸潤、血管浸潤など進行癌の詳細な局所進展度診断が可能となった。一方、早期癌における壁深達度診断の中心は超音波内視鏡検査(EUS)であり、超音波検査と同様にtissue harmonic imaging(THI)法、造影超音波検査、超音波3次元画像などがEUSでも使用できるようになり、その診断能向上が期待されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007