Japanese
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特集 食道癌の手術
胸部食道癌根治手術—小腸による食道再建
Esophageal reconstruction with a pedicled jejunal graft in the operation for thoracic esophageal cancer
赤石 隆
1
,
西平 哲郎
1
Takashi AKAISHI
1
,
Tetsurou NISHIHIRA
1
1東北大学医学部第2外科
pp.915-919
発行日 1989年7月20日
Published Date 1989/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210399
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空腸による胸部食道の再建術式は近年増えつつある胃切除後の症例にも適用し得る汎用性の高い手技である.そのポイントは,挙上のための血管処理と血行改善のための腸管の処理とに要約される.前者は近位側の2〜4本の空腸動脈の切離を行い,血管弓を茎として用いることにより達成され,後者は肛門側吻合部より肛門側の空腸を犠牲として切除することによって達成される.胃を用いた再建術式より時間がかかるが,術後の愁訴や栄養状態の評価の面では秀れている.
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