増刊号 尿検査法
II.各論
11.アミノ酸
アミノ酸
小島 洋子
1
1国立小児病院研究検査科
pp.138-141
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901096
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はじめに
アミノ酸とは 同一分子内にアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)とを持つ化合物の総称である.ただし,一般には,そのアミノ基の水素が分子内結合し二級アミンとなった環状化合物であるイミノ酸(プロリン,ヒドロキシプロリン)も含める.アミノ酸は水溶液中では両性電解質であり,ある特定のpH(等電点)ではnetの荷電(正味の荷電)が0となる.それより酸性側では+,アルカリ側では-の荷電を持つ.
蛋白質構成アミノ酸 それぞれの蛋白質は,特有のアミノ酸が固有の配列で脱水縮合(ペプチド結合)した重合体である.哺乳動物の蛋白質を構成しているアミノ酸はイミノ酸を含めて22種類である.蛋白質を構成するアミノ酸は,アミノ基とカルボキシル基が同じ炭素原子(C-2)に結合しているα-アミノ酸である.一般式は次のように示される.
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