Japanese
English
臨床報告
鈍的外傷による遅発性胸部大動脈破裂の1例
A case of delayed post-traumatic rupture of the thoracic aorta
鮫島 隆志
1
,
下高原 哲朗
1
,
高尾 尊身
1
,
島津 久明
1
,
内山 一雄
2
,
林 透
3
Takashi SAMESHIMA
1
1鹿児島大学医学部第1外科
2小林市民病院
3宮崎医科大学第1病理
pp.395-398
発行日 1989年3月20日
Published Date 1989/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210315
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はじめに
鈍的外傷による胸部大動脈破裂は,欧米において近年多数の報告をみるが,本邦ではいまだ少なく臨床報告例が散見されるにすぎない.これは本外傷では即死することがほとんどで,入院治療や病理解剖が行われることが少なく,また,特徴的な症状に乏しいなどの理由によるものと思われる.今回われわれは,鈍的外傷受傷後6日目に胸部大動脈破裂をきたした1症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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