Japanese
English
特集 80歳以上高齢者の手術
術後リハビリテーションの実際
Postoperative rehabilitation for the aged patients over 80 years old
山本 信行
1
,
小沼 正臣
1
,
久保 晃
1
,
千野根 勝行
1
,
古名 丈人
1
,
木虎 麻理子
1
,
林 泰史
2
,
山城 守也
3
Nobuyuki YAMAMOTO
1
1東京都老人医療センター理学療法科
2東京都老人医療センターリハビリテーション診療科
3東京都老人医療センター外科
pp.197-202
発行日 1989年2月20日
Published Date 1989/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210283
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外科手術前後のリハビリテーション対象患者のうち,80歳以上の32症例と79歳以下の49症例とを比較することにより,80歳以上手術患者の特徴として1)開腹手術が中心で,胃腸疾患が全体の61%を占め,併存症は全症例にみられた.2)痴呆は80歳以上の症例に多くみられた.3)移動能力は手術によって低下することはなく,逆に寝たきり患者に改善がみられたものもあった.4)呼吸機能検査では拘束性病変が多く,術後5日目の呼吸器合併症は無気肺が多いことがわかった.
以上により,80歳以上の患者については外科手術前後のリハビリテーションが必要であることが示唆された.
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