Japanese
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特集 がんの嚥下障害と栄養
4 食道がん術後の嚥下障害とリハビリテーション医療の実際
Rehabilitation for Swallowing Dysfunction after Esophageal Cancer Surgery
三浦 昭順
1
,
春木 茂男
1
,
鈴木 邦士
1
,
山口 和哉
1
,
坂野 正佳
1
,
依光 美幸
2
,
塚田 賢信
2
,
長尾 卯乃
2
,
三浦 里織
3
Akinori Miura
1
,
Shigeo Haruki
1
,
Kunihito Suzuki
1
,
Kazuya Yamaguchi
1
,
Masayoshi Sakano
1
,
Miyuki Yorimitsu
2
,
Masanobu Tsukada
2
,
Shigeno Nagao
2
,
Saori Miura
3
1がん・感染症センター都立駒込病院食道外科
2がん・感染症センター都立駒込病院リハビリテーション科
3東京都立大学健康福祉学部看護学科
キーワード:
食道がん術後
,
嚥下障害
,
嚥下リハビリテーション医療
,
喉頭挙上不良
,
反回神経麻痺
Keyword:
食道がん術後
,
嚥下障害
,
嚥下リハビリテーション医療
,
喉頭挙上不良
,
反回神経麻痺
pp.878-883
発行日 2021年8月18日
Published Date 2021/8/18
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- 参考文献 Reference
要旨 食道がん術後に起こる特有の嚥下障害は,ひとたび起こると誤嚥や肺炎を繰り返し,QOLやADLに大きく影響する.その要因としては,一般的に①気管喉頭周囲の瘢痕に伴う喉頭挙上障害,②反回神経麻痺による声門閉鎖不全および嚥下圧低下,③気管血流減少による咳嗽反射の低下,喀出力の低下,④再建臓器やその経路の屈曲による通過障害などである.これらは主に手術操作,根治性を追求したリンパ節郭清が原因となるが,手術手技の工夫やこれに応じたリハビリテーション医療を行うことで,嚥下障害の予防,改善につながる.そのため,リハビリテーション科医において,嚥下機能についての知識をもつことは必要である.
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