Japanese
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特集 周術期リハビリテーション
術後リハビリテーションの実際― 一般病棟
Postoperative rehabilitation at the general ward.
原 貴敏
1
,
小林 一成
1
,
安保 雅博
1
Takatoshi Hara
1
,
Kazushige Kobayashi
1
,
Masahiro Abo
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine, Jikei University
キーワード:
周術期リハビリテーション
,
呼吸リハビリテーション
Keyword:
周術期リハビリテーション
,
呼吸リハビリテーション
pp.439-444
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110108
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はじめに
周術期リハビリテーションにおいて,術前・術直後からの介入は,術後合併症や廃用症候群を防ぐうえで必要不可欠な要素である.集中治療室(intensive care unit;ICU)入院は通常短期間であり,ICUで早期に実施されたリハビリテーションを,一般病棟へ移動後も継続して実施することが重要である.いわゆる「fast-track recovery」もしくは「fask-track rehabilitaion」の実施は有意な合併症の予防と在院期間の短縮に寄与しているとの報告がなされており1-3),これらのリハビリテーションを完遂するには,一般病棟に移ってからの継続したリハビリテーションの介入が必須である.本稿ではICUからリハビリテーション介入し,その後一般病棟に移ってからもリハビリテーションを継続することが多い症例について疾患別にアプローチ方法を紹介し,一般病棟へ移動後のリハビリテーションにおける訓練プログラムと合併症・リスク管理の方法について述べる.
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