特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96
肛門部・その他
虫垂切除後のドレナージ
若林 利重
1
Toshishige WAKABAYASHI
1
1東京警察病院外科
pp.978-979
発行日 1988年5月30日
Published Date 1988/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210094
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ドレーンを入れなくても良いような虫垂切除に,ドレーンを入れているのをみることがある.ドレーンを入れると一般に創の治癒が遷延するばかりでなく,手術瘢痕に醜形を残すことが多い.
ドレーンは明らかに虫垂に穿孔があり,膿が腹腔内に貯留しているものに入れる.多少混濁した滲出液があっても穿孔がなければドレナージの必要はない.滲出液をよく吸引し,濡れガーゼで清拭して抗生物質を局所注入するだけでよい.
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