特集 産婦人科手術のポイント
VII.手術手技--境界領域
虫垂切除術
信田 重光
1
1獨協医科大外科
pp.1054-1055
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205336
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婦人科医が虫垂切除術を行なう時は,おそらく①婦人科系疾患に急性虫垂炎が合併している時,②婦人科系疾患(特に右卵巣嚢腫頸捻転,または右卵管破裂など)と急性虫垂炎が鑑別困難であつた時,③妊娠中に急性虫垂炎が合併した場合,または,④他疾患で開腹手術を行なつた時に,患者の希望,または何らかの理由で虫垂切除を行なうことなどが考えられる。
したがつて皮膚切開は前記3を除いては下腹部正中切開,または下腹部横切開の場合が多いであろう。本稿ではこれらのことを念頭において,一応,外科で行なつている虫垂切除術の手技について述べる。
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