Japanese
English
臨床報告
後腹膜脂肪腫の中に併存した後腹膜悪性線維性組織球腫の1例
A case of malignant fibrous histiocytoma within giant lipoma occurring in the retroperitoneum
篠崎 登
1,2
,
安川 繁博
2
,
竹村 隆夫
1
,
氏家 久
2
,
斎藤 玻瑠夫
1
,
桜井 健司
2
Noboru SHINOZAKI
1,2
1神奈川県立厚木病院外科
2東京慈恵会医科大学第1外科
pp.539-542
発行日 1988年4月20日
Published Date 1988/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209975
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はじめに
悪性線維性組織球腫(malignant fibrous histiocytoma:以下MFH)は軟部組織に発生する腫瘍の中では脂肪肉腫と並んで発生頻度が高い.ただ後腹膜原発のMFHの本邦報告例は比較的少なく,臨床的にも深部のため術前診断が困難で予後が悪い.
今回われわれは腹腔内の脂肪腫と後腹膜の巨大な脂肪腫の中に併存した後腹膜原発と考えられるMFHの摘出後,2年1ヵ月再発なく生存している症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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