Japanese
English
臨床報告
放射線照射後に発生した甲状腺腫・乳癌の1例
A case of thyroid adenoma and breast cancer following childhood radiation
内田 賢
1
,
南雲 吉則
1
,
篠崎 登
1
,
細谷 哲男
1
,
蛯名 大介
1
,
桜井 健司
1
Ken UCHIDA
1
1東京慈恵会医科大学第1外科
pp.543-546
発行日 1988年4月20日
Published Date 1988/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209976
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
放射線が医療の診断や治療にはたす役割は近年ますます高くなりつつある.それに伴い放射線被曝の問題についても現在では十分考慮がなされているといってよい.しかし,かつて頸腺結核や皮膚疾患,血管腫,甲状腺疾患などに放射線照射がさかんに行われた時期があり,現在になってそれらの後遺症,とくに発癌が問題になってきている. 著者は右頸部および右腋窩のリンパ節結核に対し放射線治療を行い,照射野内に甲状腺腫および乳癌が発生した症例を経験したので文献的考察を加え報告する.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.