Japanese
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特集 Interventional Radiologyの現況
肝癌—放射線科の立場から
Liver cancer: from standpoint of radiology
打田 日出夫
1
,
大石 元
1
,
松尾 尚樹
1
,
吉村 均
1
,
大上 庄一
1
,
阪口 浩
1
,
深井 泰俊
2
Hideo UCHIDA
1
1奈良県立医科大学放射線科
2奈良県立医科大学第一外科
pp.1623-1634
発行日 1987年10月20日
Published Date 1987/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209838
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肝癌の治療におけるinterventional radiologyの現況について,肝動脈塞栓術(TAE)を施行した肝細胞癌704例(Lp-TAE 528例を含む)と転移性肝癌107例(Lp-TAE 55例を含む)の経験に基づいて,最近本邦で普及し,国際的にも注目されているLp-TAEを中心にして概説した.Lp-TAEは抗癌剤混入リピオドールを肝動脈から注入後にゼラチンスポンヂ(GS)で塞栓する抗癌剤の徐放効果と阻血効果を期待したTAEであり,従来の抗癌剤とGSによるTAEよりも良好な治療成績が得られている.Lp-TAE後のCTは微小娘結節の診断に優れ,切除例では主腫瘍のみで娘結節にも高率に壊死がみられ,非切除例では,累積生存率の向上(肝細胞癌:1年60%,2年43%,3年28%)が認められた.
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