今月の主題 内科医のためのInterventional Radiology
血管系のInterventional Radiology
動脈塞栓術
肝細胞癌に対する動脈塞栓術(TAE)—リピオドール併用動脈塞栓術
打田 日出夫
1
,
松尾 尚樹
1
,
阪口 浩
1
1奈良県立医科大学放射線医学
pp.1108-1112
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905141
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ポイント
●肝細胞癌に対する動脈塞栓術(TAE)は,抗癌剤を混入したリピオドール(Lipiodol:Lp)併用TAE(Lp-TAE),すなわちLp-emulsionを作製して肝動脈から注入し,ゼラチンスポンジ細片で塞栓する方法が一般化しているが,Lpは認可されていないので問題が残る.
●SMANCS/Lp-suspensionは認可されており,Lp-TAEに使用されて有用性が検討されている.
●Lp-TAEは肝に広がる進行例に主に行われているが,亜区域または区域に限局した腫瘍には,担癌領域だけにLp-TAEを行うSegmental Lp-TAEにより手術に匹敵する治療成績が得られつつあり,高く評価されている.
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