Japanese
English
臨床報告
後腹膜に発生したCastlemanリンパ腫の1例—本邦報告205例の検討
A case of Castleman's lymphoma in the retroperitoneum; Review of 205 cases reported in Japan
村上 義昭
1
,
布袋 裕士
1
,
津村 裕昭
1
,
河毛 伸夫
1
,
中井 志郎
1
,
角 重信
1
,
増田 哲彦
1
,
小浜 幸俊
2
,
梶原 博毅
3
Yoshiaki MURAKAMI
1
1広島記念病院外科
2広島記念病院病理
3広島大学医学部第1病理
pp.677-683
発行日 1987年5月20日
Published Date 1987/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209697
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
いわゆるCastlemanリンパ腫(以下本疾患と略す)は,1954年にCastlemanら1)が,胸腺腫類似の縦隔腫瘍を,hyperplasia of mediastinal lymph nodesとして発表して以来,欧米では,縦隔を主発生部位として,多くの症例が報告されている2).しかし,本疾患の名称・分類・本態については,今なお,不明の部分が多い.今回われわれは,比較的まれな 後腹膜原発のCastlemanリンパ腫の1例を経験したので,われわれが渉猟しえた本邦における205例のCastlemanリンパ腫症例の統計的検討とあわせて,Castlemanリンパ腫の本態を中心に,文献的考察を加え報告する.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.