画像診断
後腹膜腔に発生したCastleman病
岡田 茂樹
1
,
平井 景
1
,
上田 陽彦
1
,
高崎 登
1
,
宮崎 重
1
1大阪医科大学泌尿器科学教室
キーワード:
画像診断
,
後腹膜腫瘍
,
リンパ腫
Keyword:
画像診断
,
後腹膜腫瘍
,
リンパ腫
pp.1061-1064
発行日 1991年12月20日
Published Date 1991/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900498
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
患者 29歳,男性,運転手.
主訴 左下腹部痛,下痢.
初診 1990年12月25日.
既往歴・家族歴 特記すべきことなし.
現病歴 1990年7月に左下腹部痛と下痢をきたしたため,近医を受診した.大腸炎の診断のもとに薬剤療法を受け,数日後に下痢は軽快したが,左下腹部痛が完治しないため,腹部エコーおよび腹部CT検査を行ったところ,右副腎腫瘍が疑われ,精査加療の目的で1991年1月16日当科に入院した.
検査所見 血圧120/66mmHg,脈拍78/分不整なし.血液一般,尿所見とも正常.血液生化学では,GPT,LDHの軽度上昇がみられた以外は異常がなかった.両側の腎静脈および副腎静脈から血液を採取し,レニン活性,コルチゾール,アルドステロン,アドレナリン,ノルアドレナリンの値を測定したが,いずれも正常範囲内であった.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.