Japanese
English
臨床報告
回腸inflammatory fibroid polypの1例—本邦報告例の検討
A case of inflammatory fibroid polyp of ileum: Review of inflammatory fibroid polyp of small intestine in Japan
村上 義昭
1
,
友安 敏博
1
,
津村 裕昭
1
,
河毛 伸夫
1
,
中井 志郎
1
,
角 重信
1
,
増田 哲彦
1
,
小浜 幸俊
2
,
梶原 博毅
3
Yoshiaki MURAKAMI
1
1広島記念病院外科
2広島記念病院病理
3広島大学医学部第1病理
pp.1091-1095
発行日 1986年6月20日
Published Date 1986/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209481
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はじめに
消化管に発生する好酸球浸潤を伴つた原因不明の病変は,好酸球性肉芽腫として知られているが,本疾患は,一般的には,inflammatory fibroid polyp(IFP)とeosinophilic gastroenteritis(EG)の2つに大別されている.本疾患の発生部位は,胃が大部分を占めており,小腸発生例はきわめて稀である.本邦においても,1975年中村ら1)の報告以来,少数例の報告を見るのみである.今回,われわれは,回腸に発生したIFPの1例を経験したので,本疾患の分類,名称などについて,われわれが渉猟しえた本邦におけるIFP小腸発生例20例の文献的考察とあわせて報告する.
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