Japanese
English
臨床報告
膵頭部上縁の後腹膜原発Castleman病の1例
A case of Castleman disease in the retroperitoneum of the upper edge of the pancreatic head
山崎 祐樹
1
,
吉光 裕
1
,
新保 敏史
1
,
前多 力
1
,
佐久間 寛
1
,
仲井 培雄
1
Yuki YAMASAKI
1
1芳珠記念病院外科
キーワード:
Castleman病
,
後腹膜
,
腹腔内腫瘤
Keyword:
Castleman病
,
後腹膜
,
腹腔内腫瘤
pp.1412-1417
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200127
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要旨
Castleman病は縦隔や頸部に好発する原因不明のリンパ増殖性疾患である.今回われわれは,膵頭部上縁に発生した後腹膜原発のCastleman病の1例を経験したので報告する.症例は40歳の男性.健診による腹部超音波検査で膵頭部腫瘤を指摘された.画像診断で限局型のCastleman病を疑ったが,CEAが軽度高値であったことから癌の転移を否定できなかった.診断および治療方針の決定のため腫瘍摘出術を行い,切除標本の病理結果からCastleman病(hyaline vascular type)と診断された.限局型のCastleman病は完全切除することで予後良好であるが,稀に再発や悪性リンパ腫が合併することもあり,経過観察が必要であると思われる.
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