臨床経験
側頸部に発生したCastlemanリンパ腫の治験例
坪山 寿郎
1
,
池田 彬
2
,
暈雅 太郎
2
Toshio TSUBOYAMA
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
2伊勢原協同病院整形外科
pp.932-935
発行日 1975年10月25日
Published Date 1975/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905260
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1954年,Castlemanは前縦隔に発生し,病理学的に胸腺腫に類似するが,実際は良性のリンパ節増生である症例を発表し,1956年,従来胸腺腫とされていた症例を再検討して13例を蒐め,Localized mediastinal lymph-node hyperplasia resembling thymomaの名称で報告した.以後,主として胸部外科の領域で注目を浴びてきたが,頸部の発生例は少ない.われわれは最近側頸部に発生した本症に遭遇し,これを剔出する機会を得たので報告する.
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