Japanese
English
臨床報告
後腹膜Castlemanリンパ腫の1例
A case of Castleman's lymph node in retroperitoneal cavity
杉浦 勇人
1
,
仲西 直治
1
,
佐藤 康幸
1
,
竹内 元一
1
,
藤本 牧生
1
,
舟橋 啓臣
1
,
水野 茂
1
,
近藤 達平
1
Hayato SUGIURA
1
1名古屋大学医学部第2外科
pp.839-842
発行日 1985年6月20日
Published Date 1985/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209049
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はじめに
Giant Lymph nodes hyperplasia(いわゆるCastlemanリンパ腫)は1954年はじめてCastlemanがHyperplasia of mediastinal Lymphnodesと記載1),ついで1956年Localized mediastinal lymph node hyperplasia resembling thymomaとして報告した2).以来Castlemanリンパ腫とよばれ,本邦においても1958年3)Inadaらの報告以来すでに100例以上に達している.しかし腫瘍の多くは胸腔内ことに縦隔,肺門部に発生するとされ,後腹膜における発生はまれである.最近われわれは後腹膜に発生し術前診断が困難で,手術操作も腫瘍の位置的問題,血行の豊富さなどのため難渋をきわめた44歳の男性の症例を経験したので若干の考察を加えて報告する.
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