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特集 ストーマをめぐる最近の話題
Continent Stoma造設術の実際—Kock法
Kock's continent ileostomy
加藤 知行
1
,
安井 健三
1
,
加藤 王千
1
,
中里 博昭
1
Tomoyuki KATO
1
1愛知県がんセンター外科第3部
pp.1769-1776
発行日 1986年12月20日
Published Date 1986/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209591
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手縫い吻合法と器械吻合法によるKock式continent ileostomyの作成法を紹介した.continent ileostomyは便を貯留するreservoirと排便の随意性を司るnipple valveとからなり,valve機能保持のために漿膜・筋層の乱切と焼灼,腸管の回転重積,腸間膜の脂肪結合織切除をとり入れ,valveの長さは4cm以上になるように漿膜・筋層縫合で,またはGIAを使用して固定している.術後は4週間以上カテーテルをreservoir内へ留置して内容のドレナージを行うことが肝要である.いままで11例に行い,その内肥満した患者の1例がvalve機能を喪失して失禁状態であるが,残りの10例は随意性を維持している.
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