Japanese
English
特集 ストーマをめぐる最近の話題
Continent Stoma造設術の実際—Schmidt法とその評価
Continent colostomy with free smooth muscle transplantation and its clinical studies
田沢 賢次
1
,
新井 英樹
1
,
坂本 隆
1
,
川口 誠
1
,
山本 克弥
1
,
勝山 新弥
1
,
竹森 繁
1
,
広川 愼一郎
1
,
坪田 孝文
1
,
笠木 徳三
1
,
鈴木 康将
1
,
永瀬 敏明
1
,
田近 貞克
1
,
藤巻 雅夫
Kenji TAZAWA
1
1富山医科薬科大学第2外科教室
pp.1779-1786
発行日 1986年12月20日
Published Date 1986/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209592
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1978年に発表されたE. Schmidtらの自家遊離腸管平滑筋を用いるcontinent stomaについてその作成法を解説し,術後の臨床経過の概要を述べた.
用いられた結腸遊離平滑筋は排便コントロールに有効に働き,腸管内圧測定においても高圧帯をballoon法により認めることができた.移植平滑筋は剖検例においても明らかに生着し,組織学的にも変性は少なく,電顕学的にも検討し得た.
患者の術後における排便の自制は,とくに夜間の便漏出にたいしては良好な結果であつた.なお今後の長期観察による移植平滑筋の括約機能の変化についても十分検討したい.
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