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特集 肛門部疾患診療のテクニック
裂肛手術のテクニック—前処置から後療法まで
An operative technique for anal fissure:perioperative management
升森 茂樹
1
,
野垣 茂吉
1
Shigeki MASUMORI
1
,
Mokichi NOGAKI
1
1野垣病院外科
pp.1005-1009
発行日 1986年6月20日
Published Date 1986/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209462
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過去1年間,新患9,262例中,裂肛手術は61症例,0.7%に過ぎない.今回のthemaの術前診断,手術適応への配慮には,十分なチェックと術前処置が必要である.
手術時では,肛門管拡張と,肛門括約筋攣縮緩和への手指拡張も必要とする.そのあと,潰瘍,皮垂,肥厚乳頭の切除が行われるが,皮膚粘膜欠損後の新鮮創の型,その再建や,皮膚弁移動時の皮切の問題もある.術後では皮膚損部の治療,入浴,排便指導も重要である.これらが,本院のsliding skin graft.(以下S.S.G.)症例への術前,術中,術後配慮でありcheck pointである.
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