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特集 肛門部疾患診療のテクニック
痔瘻手術のテクニック—前処置から後療法まで
Operational techniques of anal fistulous
高野 正博
1
Masahiro TAKANO
1
1大腸肛門病センター高野病院
pp.985-993
発行日 1986年6月20日
Published Date 1986/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209459
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痔瘻の手術には,①病態の理解,②全体像の把握,③括約筋との関係の理解,④症例に応じた術式の選択,が必要である.開放術式は瘻管を全て開放するもので,原発口部の上皮のもぐり込みの切除と創の形を整えること(トリミング)が必要である.瘻管の部分的開放は原発口の近くのみの開放だけ行い,あとの細い瘻管は残しておく.筋肉充填は原発口を切除し,瘻管を筋肉で充填する.瘻管くり抜きは原発口から二次口までをくり抜く.再閉鎖術式は一旦開放した瘻管を閉鎖するもので,実際にはこれらの諸式を症例に応じて採用する.
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