特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅳ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
5.消化器系
盲管症候群
大原 毅
1
,
倉本 秋
1
,
伊原 治
1
1東京大学医学部第3外科
pp.820-821
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209398
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□基本事項
1)盲管症候群の本態は腸内細菌異常増殖症候群(bacterial overgrowth syndrome)であり,大球性貧血や脂肪便などの主徴で知られている.その原疾患を表に示した.ここではblind loopとblind pouch(図)を有する狭義の盲管症候群を主体に述べる.
2)blind loop症例では吸収不全,栄養障害が起こりやすい.一方,blind pouch症例では吸収不全は比較的少なく,腹痛・腹部膨満などの腹部症状が多く,潰瘍・出血・穿孔を起こすこともある.
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