Japanese
English
臨床報告
肝細胞癌破裂に対してTAE,TPE併用肝切除を行つた1症例
A case of preoperative TAE and TPE for spontaneous rupture of hepatocellular carcinoma
才津 秀樹
1
,
吉田 晃治
1
,
野中 道泰
1
,
奥田 康司
2
,
佐藤 光治
2
,
浜崎 恵
2
,
中越 完平
2
,
中山 和道
2
,
古賀 道弘
2
,
平井 賢二
3
Hideki SAITSU
1
1国立久留米病院外科
2久留米大学医学部第2外科
3久留米大学医学部第2内科
pp.111-116
発行日 1986年1月20日
Published Date 1986/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209239
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はじめに
肝細胞癌(以下肝癌)の自然破裂の頻度は2.9〜14.5%1-7)と稀れではないが,急性腹症として発症するため診断は非常に困難で,またショックを伴つていることが多く予後は不良のことが多い.今回われわれは直ちに肝動脈塞栓術transcatheter arterial embolization(T—AE)を行い止血し,さらに7日後選択的門脈枝塞栓術transcatheter portal branch embolization(TPE)を追加した後,肝切除を行い得た肝癌の自然破裂例を経験したので報告する.
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