Japanese
English
特集 癌のSurgical Emergencies
胃癌における穿孔,出血
Surgical treatment for the patients with bleeding and perforation of gastric cancer
北島 政樹
1
,
鳥居 治文
1
,
依田 一郎
1
,
木内 立男
1
,
関 学
1
,
三宅 純一
1
,
八木田 旭邦
1
,
松田 博青
2
Masaki KITAJIMA
1
1杏林大学医学部第1外科
2杏林大学救命救急センター
pp.343-348
発行日 1985年3月20日
Published Date 1985/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208957
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胃癌の出血,穿孔は胃・十二指腸潰瘍のそれと異り,重篤な背景が存在するため,治療に難渋することが多々ある.すなわち胃癌穿孔については切除という原則は同一であるが,出血に対しては潰瘍のように有効な保存的治療(H2レセプター拮抗剤etc)が皆無といえるので手術に頼らざるを得ない.しかし手術に際しては担癌体として消耗状態にあるため,リンパ節郭清や胃癌切除など手術の根治性をいかに両立させるかが重要なポイントとなる.そこで術式の選択は胃癌の進展度および術者の技倆に合わせて最適な方法を術者が即座に判断しなければならない.過度の手術侵襲は直接死を招く恐れがあるので,必要最小限の侵襲にとどめ,患者の救命に心がけることが大切である.
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