Japanese
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特集 噴門部癌の手術術式—適応と根拠
非開胸術式—私はこうしている
Radical operation for patients with cardiac cancer by extrapleural sternotomy associated with incision of diaphragma and by autosuture for esophagojejunostomy
北島 政樹
1
,
三宅 純一
1
Masaki KITAJIMA
1
,
Jun-ichi MIYAKE
1
1杏林大学医学部第1外科
pp.875-882
発行日 1985年7月20日
Published Date 1985/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209054
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噴門部癌,すなわち胃全摘術適応症例患者の高齢化に伴い,適切な術式の選択が要求されると共に,手術手技の簡略化および手術手技の軽減など望まれている.
著者は噴門部癌に対して,X線所見,内視鏡所見および補助診断法の血管造影により術式を決定している.特にCE>3cm(浸潤型),CE>4cm(限局型)の場合には開腹術兼胸骨縦切開,横隔膜切開術に吊り上げ鈎を併用し,好視野を得た上で胃全摘術,リンパ節郭清を行つている.再建は器械吻合によるRoux-en Y吻合を原則としている.本アプローチにより約12cmの食道切離を可能とし,No.110,111,さらにNo.112の一部のリンパ節郭清も可能である.術後肺合併症などの問題を加味し考えた場合に本アプローチは有用な方法といえる.
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