Japanese
English
特集 癌のSurgical Emergencies
食道癌における気管・気管支瘻
Surgical management for esophagobronchial fistula caused by esophageal cancer
西村 寛
1
,
掛川 暉夫
1
,
武田 仁良
1
Yutaka NISHIMURA
1
,
Teruo KAKEGAWA
1
,
Jinryo TAKEDA
1
1久留米大学医学部第1外科
pp.337-342
発行日 1985年3月20日
Published Date 1985/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208956
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食道癌による気管・気管支瘻症例は,A3症例108例の17%に相当した.この進行食道癌症例は全身状態不良で,重篤な肺合併症を有する例が多いが,瘻があるからといつて切除を一方的に断念してはならない.
全身状態の改善を計りながら治療計画をたて,合併切除も含めた切除再建を念頭におき,切除不能と判断すれば経口摂取可能ならしめるバイパス手術を考慮すべきであろう.
これらの手術が安全に行い得る状態に持つてゆく事も大切であるが,手術の安全性も忘れる事なく適応を十分に考慮し無謀に終つてはいけない.
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