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特集 胆管癌の外科
切除率を向上させるにはどうするか—中・下部胆管癌に対する拡大膵頭十二指腸切除術
Extended radical pancreatoduodenectomy for middle and lower common bile duct carcinoma
宮崎 逸夫
1
,
小西 一朗
1
,
永川 宅和
1
Itsuo MIYAZAKI
1
,
Ichiro KONISHI
1
,
Takukazu NAGAKAWA
1
1金沢大学医学部第2外科
pp.1399-1402
発行日 1984年10月20日
Published Date 1984/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208828
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はじめに
第12回日本胆道外科研究会アンケート報告1)によれば,中・下部胆管癌の切除率は約60%,5年生存率は14.4%と低く,他臓器癌に比べ決して満足すべき成績ではない.
さて,著者に与えられたテーマである単なる「切除率の向上」のためには,例えば血管合併切除を行うことによりかなりその目的は達せられるといえるが,予後の向上という外科手術の最大の目的を達成するには,それだけでは十分とはいい難い.なぜなら,中・下部胆管癌手術においては,治癒切除が施行されたと判断された場合でも実際には非治癒切除であつたということが多いからである.
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