Japanese
English
臨床研究
高齢者膵頭十二指腸切除例の検討
A study of pancreaticoduodenectomy in the aged patient
萱原 正都
1
,
永川 宅和
1
,
上田 順彦
1
,
秋山 高儀
1
,
神野 正博
1
,
太田 哲生
1
,
上野 桂一
1
,
小西 一朗
1
,
宮崎 逸夫
1
Masato KAYAHARA
1
1金沢大学医学部第2外科
pp.1827-1831
発行日 1987年11月20日
Published Date 1987/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209866
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はじめに
平均寿命の延長に伴い高齢者の膵胆道系悪性腫瘍手術症例に遭遇する機会が増加しつつある,膵胆道系悪性腫瘍に対する根治術としては(拡大)膵頭十二指腸切除術1)(以下PD)が行われることが多く,その手術侵襲は他の領域の手術術式に比べると過大といえる.最近では,術前術後管理の向上によりPDの適応範囲が広がりつつあるが,高齢者においては各種臓器の機能低下や手術侵襲に対する代償機能の減弱がみられ,高齢者のPD適応には慎重を要することが多い.
そこで,今回教室で経験した膵胆道系悪性腫瘍PD症例を70歳以上の高齢者と70歳未満の非高齢者に分け,術前諸検査,術後合併症などを各々比較し,高齢者におけるPDの適応およびPD適応時の留意点について検討したので報告する.
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