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特集 胆管癌の外科
切除率を向上させるにはどうするか—上部胆管癌における血管切除,再建術
The indications and technique of resection and reconstruction of the portal vein and hepatic artery in surgery of carcinoma of the proximal bile ducts
都築 俊治
1
,
尾形 佳郎
1
,
飯田 修平
1
,
折井 正博
1
Toshiharu TSUZUKI
1
1慶應義塾大学医学部外科
pp.1393-1398
発行日 1984年10月20日
Published Date 1984/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208827
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はじめに
上部胆管癌に対する手術は肝切除を合併した胆管切除が行われるようになつてから切除率が向上しつつあるが,門脈,肝動脈への癌浸潤のため切除不能とされることも多い.われわれは1974年以来21例の切除例を経験したが,このうち6例は血管の合併切除を行つて切除し得た例である.血管の合併切除,血行再建は1例毎に考えながら行つたので未だ完成された標準術式にはなつていないが,現時点で最善と考えている術式について述べる.一種のinterim reportとも言うべきものであるが,試行錯誤の記録の中から何らかの示唆を汲みとつて頂ければ幸いである.
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