Japanese
English
特集 臓器大量切除と栄養
肝臓広範切除後の栄養管理
Nutritional management of hepatectomized patients
都築 俊治
1
,
石田 元比古
1
,
飯田 修平
1
,
島津 元秀
1
,
上田 政和
1
,
松原 了
1
Toshiharu TSUZUKI
1
1慶応義塾大学医学部外科
pp.949-958
発行日 1978年7月20日
Published Date 1978/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206981
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はじめに
最近肝臓外科の進歩によつて肝臓の広範切除の症例が急速に増加しているが,手術前後の代謝の変動を踏まえて術後の栄養管理を如何にすべきかについて老察した論文は意外に少ないようである.肝臓は代謝の中枢であるので,この広範切除では種々の代謝の変動があるが,肝硬変合併肝癌の切除の場合には肝硬変による代謝の変動が加わり,この問題が複雑になる.また手術後合併症が発生した場合には,合併症による代謝の変動が加わると共に経口摂取が障害されることが多いので,栄養管理の巧拙によつて患者の運命が決定されることも少なくない.
栄養投与の方法には一般的に行なわれる輸液の他にhyperalimentation,tube feedingがあるが,これらの方法はいずれも一長一短があり,その特徴を生かして状況に適合した使いわけをする必要がある.
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