新形影夜話・9
主治医の心掛け
陣内 傳之助
1,2
1大阪大学
2近畿大学医学部附属病院
pp.1464-1465
発行日 1983年10月20日
Published Date 1983/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208456
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このたびは主治医として患者を受け持つときの心構えについて話してみたい.
まずその患者の外来カルテを見て,その人の年齢,職業,結婚歴,家族構成,前病歴などを知り,次いで初診してみて,その患者の性格,日課,習慣,家庭における経済的背景ならびに生活環境をよく把握しておくことが必要である.病歴をとる際,神経質な人は誇張して過大に訴えるものであり,呑気な人はかなり重要な自覚症状があつても,こちらから聞かなければ言わない人もあるからである.
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