Japanese
English
特集 鼠径・大腿ヘルニアの話題
成人鼠径ヘルニア
ヘルニア手術における精索または子宮円靱帯の処理
Inguinal hernia in adults:Operative procedure of funiculus spermaticus and lig. teres uteri for hernia repair
伊藤 隆夫
1
,
田中 千凱
1
,
操 厚
1
,
松村 幸次郎
1
,
竹腰 知治
1
,
木田 恒
1
,
梶間 敏彦
1
,
国井 康彦
1
Takao ITO
1
1岐阜市民病院外科
pp.1015-1018
発行日 1983年7月20日
Published Date 1983/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208379
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
鼠径ヘルニア手術とはいえ,minor surgeryとあなどると,思わぬ合併症をまねく.成人鼠径ヘルニアの根治術としては,ヘルニア嚢の高位結紮切断のみでは再発防止の面からみると不十分であつて,腹横筋膜Fascia transversalisを用いた内鼠径輪の縫縮と鼠径管後壁の補強が必要であることの認識が一般化している1-4).
ここでは根治術施行にさいしての精索および子宮円靱帯の処理を含む諸操作についてのべ,当科での術後アンケート調査による再発および愁訴について言及する.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.