産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン
子宮体癌手術時の円靱帯,卵巣動静脈の処理
藤本 征一郎
1
,
櫻木 範明
1
1北海道大学
pp.576
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901724
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子宮体癌(内膜癌)に対する治療の基本は手術治療である.教室では,1979年より子宮体癌の基本術式に総腸骨節を含めた骨盤リンパ節郭清を行い,1982年からは傍大動脈リンパ節の郭清を基本術式に加え,さらに1987年からは,傍大動脈リンパ節の郭清レベルを下腸間膜動脈よりも上方へ拡大し,腎門部までの郭清を行い,加えて体癌のリンパ行性転移経路である円靱帯・卵巣動静脈を周囲の脂肪組織を十分に含めて,それぞれの起始部まで切断摘出しているので,その術式の概略を紹介する.
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