Japanese
English
症例
円靱帯静脈病について
Intrainguinal varicocele of lig. Rotundum
天野 尹
1
Tadashi AMANO
1
1秋田赤十學病院外科
1Chief of Surgical Clinic. Akita Red Cross Hospital
pp.403-405
発行日 1952年8月20日
Published Date 1952/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201070
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妊娠時に子宮附属器官や下肢に静脈拡張乃至脈瘤があらわれることは周知である.大薔薇静脈では股ヘルニヤと,円靱帶の靜脈では鼡径ヘルニヤと誤診することがあるが円靱帯靜脈瘤は大薔薇靜脈瘤にくらべて稀である.円靱帯靜脈瘤に関しては外國ではSchäfer Zbl. f. Gyn. 935),Maluschew(Zbl. f. Gyn. 935),我が國では小倉(産婦人科紀要22巻3号昭14),橋爪,上野(産科と婦人科11巻4号昭18),柳井(産科と婦人科15巻3号昭22),小林,梅村(臨床外科3巻11号昭23)等の記載があるがこれらの文献に徴するに初めてこの疾患を見て正しい診断をつけることは困難な様である.
著者は円靱帯靜脈瘤の3例を経験することが出来その診断,手術に関しいさゝか知るところがあつたこゝに記載する.
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