Japanese
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外科医の工夫
切除不能膵頭部癌に対するわれわれの行つている減黄手術について
Our procedure of biliary drainage operation for unresectable carcinoma of the pancreatic head
山下 勝之
1
,
宮本 正樹
1
Katsuyuki YAMASHITA
1
,
Masaki MIYAMOTO
1
1小野田市立病院外科
pp.1413-1418
発行日 1982年9月20日
Published Date 1982/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208135
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はじめに
各種診断法の目ざましい進歩により,比較的早期の膵頭部癌の発見も容易になつた昨今ではあるが,一般に膵頭部癌は他臓器に比べ,癌病巣切除症例は極めて低く,これに対し,種々の姑息的手術即ち黄疸軽減手術がなされているのが現状である.しかし,これらの術式も一長一短があり,結果的には不満足な経過を辿ることが多い.そこでわれわれは,切除不能膵頭部癌に対し,小野ら1-2)の方法に若干の変法を加えた総胆管・空腸連絡形成術を考案し,5例に本法を施行し満足できる結果を得たので術式を中心に報告し,大方の批判を仰ぎたい.なお,総胆管・空腸連絡形成術の語源は,小野ら1)が最初に"胆管・空腸連絡形成術"を発表していることより,術式はやや異なるが,これを引用したものである.
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