Japanese
English
臨床研究
小児鼠径ヘルニアの自然治癒に関する考察
A consideration on spontaneous cure of inguinal hernia in childhood
堀 隆
1
,
野沢 博正
1
,
間 浩明
1
,
今泉 了彦
1
Takashi HORI
1
1日赤医療センター小児外科
pp.267-269
発行日 1982年2月20日
Published Date 1982/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207898
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はじめに
小児鼠径ヘルニアの家族歴を綿密に調べると小児期に出現していたがそのうち出現しなくなつた(自然治癒)ものが無視できないほど多いことに気付く.従来外科側においては,この点を考慮することなく手術治療が行われていた.1973年梶本ら1)は自然治癒について大規模な調査を行い,手術適応についても考察を行つている2).著者らは成人まで含めた視点から,自然治癒を考えて来たが3,4),実態を把握することはなかなか困難である.
今回われわれの調査結果をまとめたので,現時点での本症の手術適応に対する考えをのべたいと思う.
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