Japanese
English
特集 ヘルニア再検討
乳幼児鼠径ヘルニアの扱い方
A review of the treatment for inguinal hernia infants and children
石田 正統
1
,
堀 隆
2
,
本名 敏郎
3
Masanobu ISHIDA
1
1三井記念病院外科
2日赤医療センター小児外科
3東京大学医学部小児外科
pp.433-439
発行日 1977年4月20日
Published Date 1977/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206714
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
人の腹壁のうちで腱膜も筋肉もない部分は鼠径部のHesselbach's三角部であり,人類が起立歩行したために生じた唯一の弱点であるという見方もある14).
約100人に1人はあるといわれる本症の治療は実際上極めて重要であり,Appe.にならんで今日最も数多い手術に属する.しかしながら本症の外科手術は一般外科医の常識をもつてすればこと足りるものがほとんどであり,成書に見られる多くの術式のいずれに従つても大過なくすぎるので特に注目をひかないのが実状であろう.見方によれば,数多くの先達の努力の賜ともいえる.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.